クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病患者が他人を褒めた結果

前回のあらすじ

自分の同僚のお母様がお亡くなりになり、そこで感じた事を書いた。

 

今回は人を褒めたらどうなったのか振り返ってみたのでその事について書きたい。

 

 

切っ掛けは、自分の後輩にあたる人を褒めた時に起こった。

後輩と言っても、後輩の親御さんは自分のちょっと上と言う感じなので、もし、自分に子供がいたら子供に近い年齢になります。

 

当然、自分から見たら知識・経験とも不足している。

それらは月日が経てば得られるものだと思っています。

 

先日、こんな事があったのです。

その前に、以前から自分はその後輩に工場の状況がどの様になっているのか訊くようにしていたんです。

自分が見てイレギュラーが生じていると感じたらまず、自分で調べて裏を取ってから訊くようにしていました。

その後輩から報告して来た時も自分が知っていても、初見の様に接していました。

叱る事もなるべくしないようにして、なんでも話し掛けて気安いようにイライラも見せないように構えています。

そのお陰か、親子ほど離れた年でも関係性は良好だと自分では思っています。

 

そして、先日、いつもの様に後輩に質問をしたところ9割ぐらいスラスラと返答が出来たのです。

中には自分が見逃していた所の報告もありました。

自「今の所は俺も見逃していたよ」

後「そうでしたか」

自「なんだよ、随分、工場の事分かるようになってきたじゃん」

と言ったら、嬉しそうに満面の笑みで

後「ありがとうございます」

と言ってきました。

自「お前も自分なりに調べたり、やってみたりして努力したもんな」

後「はいっ。自分さんに色々教えて貰って勉強になっています」

と元気に返事をしてきました。

その姿を見ていたら自分も嬉しくなりました。

 

自分にもそんな事あったなと振り返りました。

自分にも師匠と呼べる人がいました。

その師匠は自分が社会人3年目で転職されて来られたのです。

別の部署に配属されていたので最初の頃は接点が無かったし、自分も自分なりに仕事をこなしていると思っていたんです。

それがある日、師匠の部署で人手不足が起こったので自分が1日そちらに借り出されたんです。

業務内容は電気の修理です。

機械の修理には機械的故障と電気的故障があります。

一日、師匠の仕事ぶりを見ていたらなんと効率の良い事か。

それも、かなり的確で無駄が無い。

始めて「これが出来る男」って思いました。

それからは事あるごとに師匠に質問に行きました。

面白く無いのは当時の上司ですよね。

申し訳無いけど、その頃には上司が出来る事は自分にも出来る様になっていたので、教わる事が無くなっていたんです。

師匠の能力が10としたら上司の能力は3なんです。

もちろん、自分の能力が0の時は教えて貰いました。それなりに相談もしていました。

しかし、師匠と出会ったら戻れないんです。

いつの間にか「師匠に認められたい」この一心で仕事をするようになっていました。

そして初めて師匠に褒められた時に物凄く嬉しかったのを思い出しました。

それこそ、フワフワして飛び上がりたくなるくらいに嬉しかったです。

後輩を見ていてそれを思い出しましたね。

そして、自分が自分の上司に抱いた感情を後輩に持たれないように自分も努力し続けなければならないとも感じました。

 

人を褒めるって良いですよね?

誰も損をしない感じがします。

 

こんな事もありました。

入院している時なのですが、その時は絶対安静で移動は車いすと言う状況でした。

お陰でシャワーも浴びれない日々が続きました。

せめて洗髪をしたいと看護師にお願いしたら看護師がしてくれると言うのです。

ありがたいなと思いながらシャンプーとリンスを渡しました。

そして、洗髪中に下のようなやり取りをしたんです。

看「このシャンプーの匂いって良いですよね?」

自「そうなんですよ。初めて使った日から惚れちゃって」

看「そうなんですか?」

自「はい、今はこれが一番ですね」

看「旦那も同じのを使っているんですよ、たしか」

自「そうなんですか?」

看「ええ」

自「旦那さんはセンスが良いですね?」

看「ありがとうございます」

 

自画自賛するようなのですが、この会話って素晴らしくないですか?

①看護師さんがシャンプーを褒める=使っている自分を褒める

②自分がシャンプーを褒める=看護師さんの旦那さんを褒める

③自分が看護師さんの旦那さんのセンスを褒める=旦那さんを選んだ看護師さんを褒める

一見、何気ない会話なのですが、お互いを褒め合っているだけでなく、その場にいない旦那さんの事も褒めているんですよ?

旦那さんを褒める事によって自分で自分を褒めているんですよ?

誰も損をしていないし、誰も傷付いていない。

 

こんな会話だけで世の中成立したら争いなんて無いのですけどね。

これも因果応報の一つでしょうかね?

 

人を褒めるのはプライドが許しませんか?

一度、褒めてみたらどうですか?

張り詰めた気持ちがリラックスする時もありますよ?

 

次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く