クローン病患者が考えた自死する人としない人
前回のあらすじ
感染症にはどのようにしたら感染してしまうのかと言うことを書いた。
今回は自ら死を選んでしまうのはどの様な人なのか考えてみたのでその事について書きたい。
デリケートな話なので言葉を選んだつもりではありますが不快な思いをする方がいらっしゃったら申し訳ございません。
日本人で自殺をする人の数は年間だいたい20000人と言われています。
多いですよね。
本当なら死ななくて良かった筈なのですから。
生きたいのに死んでしまう人もいるのに自ら命を落とすのは残念ですね。
災害等の後は自殺者が減るみたいですよ。
せっかく生き延びた命と頑張るらしいです。
けど、その後にはまた生きる事への失望感で自死者が増えるらしいです。
なんで、今さらこんなことを書こうと思ったのか?
自分は当然の事ながら生きているのですよ。
クローン病になり、快復の見込みが無くなった。
仕事で役職を外され辱しめにあっている。
自分を一番心配してくれてた母が亡くなった。
その後に自分にしか懐かなかった猫が死にました。
生きる夢も希望も自分を必要としていてくれる存在が無くなったのにも関わらず生きているのです。
何故なのでしょうか?
母が亡くなる前はクローン病の事で凄く悩んだし、仕事が出来なくなって、痛いのと不安と屈辱的なのと絶望的で生きる価値が見出だせなくて苦しくて、本当に自死を考えました。
でも、自死をしなかった。
親より先には死ねない。
これでしたね。
そして母が亡くなった。
悲しくて、自分の理解者がいなくなった。
生きる希望が無くなりました。
でも、自死しなかった。
父がまだいると言うのもありますしね。
母が亡くなって3ヶ月後、猫が亡くなった。
いつも自分の帰りを心待ちにしてそれ以外楽しみは無かったのでは無いか?と言う位、自分を待ってくれてた存在が無くなった。
自分の癒しが無くなりました。
悲しみの連続です。
しかし、この頃になると自分の心境の変化に気付く。
「あれっ?自分は自死しないタイプなのかも?」
猫の死を目の前にした時に「クローン病の辛さも、母の死の悲しみも乗り越えているかも?」と思ったのです。
そしてまた、自分自身の分析が始まります。
母の死を直面した時にクローン病の辛さが半減していた。
もちろん、痛いですし、怠いですし、母に心配させたまま逝かせてしまったと言う気持ちは強かったです。
でも、負の気持ちがクローン病と母への思いへと二極化したのです。
若干、クローン病と母への思いを天秤にかけると母の方が重かった。
そして猫が亡くなった。
この時に、負の気持ちは三極化したのです。
割合を出すと、クローン病が2、母が3、猫が4、仕事が1と言う感じでしょうか。
悲しみや辛いことのオンパレードです。
でも、今の自分には自死の事は全く頭をよぎりません。
こんな精神状態なのに?
そして結論が出たのです。
もちろん、自論です。
昔は好きな芸能人が亡くなると、「後追い自殺」って単語をよく聞いたような気がしますが、最近はあまり聞きませんよね?
○○ロスとかは聞きますけど、それじゃ、別の人にって気持ちを切り替えている感じがしています。
昔の芸能人やアイドルは絶対的な魅力がありました。
100人中99人が可愛いと思わないとアイドルになれずに、歌が下手でも、芝居が下手でも、おしゃべりが下手でも、面白いこと出来なくても、性格が悪くてもそこに居るだけで絵になった様な気がし、代わりがいなかった。
その為に後追い自殺もあったのでは無いのかな?
それに比べて今は代わりがいくらでもいるんですよ。
何故なら、次にあのポストに着くのはあの人だとか言いますもん。
また脱線した様に思いましたか?
残念ながら、今回はしていないのです。
結局、何を言いたいかと言うと、
「1つの事柄に関して限界点を越えた人が自ら死を選ぶのでは無いだろうか?」
と言うことなんです。
逆に負の気持ちの息抜きが出来れば自死はしない。
今日はクローン病の事と母の事で悩んで悲しもう。
明日は母と猫の死を悲しもう。
明後日は猫の死と仕事への不安で悩んで悲しもう。
と分散させるのです。
そうすると、「自分はいつも悩んでいるけど、何に悩んでいるのだろう?」と悟りに近い物を開く事が出来るかもよ。
失恋して酷く落ち込むのは若い子が多いような気がします。
歳を重ねると純粋な気持ちが薄れる?
それもあるかも知れません。
でも、それだけでは無いような気もするんですよ。
よく「経験」って言葉を聞きませんか?
経験って成功もあるだろうけど、圧倒的に失敗の方が多いのですよ、自分の場合。
失敗って恋愛に限らず、悲しいのです。
悲しい数が多いほど、落ち込みの深みは浅い感じがします。
そうすると、自暴自棄まではならないんです。
これはあくまでも自分の事ですから、他の人に当てはまるとは限らないので、注意してくださいね。
それに自分はもしかしたら冷めた人間なのかもしれないですし。
自死を選ぶ人は物凄く繊細で、真面目で、意思の強い、勇気のある人だと思うのです。
だから、本当は死んではならない人の筈なのです。
1つの事で悩まないで複数個の事で悩んだら、自殺する時間が無いかもよ。
でも、それが出来なかったんですよね。
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く。