クローン病患者が見たドキュメンタリー番組
前回のあらすじ
ずっと、体調が悪いが悪いながらなんとかしていると言う事を書いた。
今回はテレビを見ていてがっかりした事があったのでその事について書きたい。
放映時間、番組名は忘れてしまいました。
もしかしたら、ニュース番組の1コーナーだったのかも知れません。
何気なくテレビを見ていました。
若い声優さんの話でした。(お名前もわかりません)
一生懸命努力して何とか声優の道で生きていけそうだと感じた矢先の事だった。
体調が優れないながらも何とか仕事をこなしていたが、とうとう、ダウンした。
病院に行った診察結果はリンパ腫だとの事。
その方は公表してしばらく仕事をお休みする事を選択しました。
もちろん、本人は復活する気で治療にも前向きでした。
闘病記録等も撮ったりしていました。
公表したからでしょうか、テレビの取材も受けておられました。
それはそれは前向きなお答えばかりでした。
自分も見習わなければならないと思うほどでした。
ただ、克服するとか、勝つとかばかりを考えていると病気からの逆襲があった時に余計にダメージを喰らいます。
なので、共存とかを考えたら良いのになと思いながら見ていました。
リンパ腫は死に直結するので、共存を考える事は難しいのかも知れませんけどね。
ここがクローン病と違う所ですよね。
クローン病はクローン病だけではまず、命に別状は無さそうなんです。
怖いのは合併症とかでしょうか?
それよりも腸が無くなる事でしょうか?
なので共存を考えれられるのかも知れません。
リンパ腫場合は諦めたらそこで終わりになりますからね。
そして、治療が進んでいき、リンパ腫の除去手術をした後に放射線治療、抗がん剤治療と行っていきました。
当然の事、ここまで来ると体力的にかなり厳しい状態になります。
画面越しに見ていても辛く、頑張って欲しいなと願うばかりです。
そして、お父さんに電話したみたいです。
「お父さん、死にたくない、生きたい」と。
メッセージを送られたお父さんはどうすることも出来ない。
ただ、「大丈夫だ」としか言ってあげられない。
お父さんはこの時、どれだけ無力なのか思い知らされた事だろうと思います。
情けなく感じた事だと思います。
そして、出来る事なら「代わってあげたい」と思ったでしょう。
でも、現実的に出来る事は傍にいてあげる事。せいぜい、身体を摩ってあげる事。
冷たい様だけど、これが現実なんですよね。
出来るのは、主治医の治療方法とその効果を信じるしか無いのです。
本人も家族も信じて全力で立ち向かいました。
そして、結果、努力も虚しく残念な事になりました。
この結果を聞いた時に、ショックでしたね。
「結局、病気には勝てないの?」
これは病人には堪えますね。
正直、見なければ良かったと思いましたね。
でも、健常者には良いのかもしれません。
未だに、病気は全て治ると思っている人が多いのですから。
そしてもう一つ、思った事があのです。
自分は、クローン病が暴れ出してもなるべく痛いと言わない様にしているし、死にたいも言わない事にしています。
何故なら、言われた方が困るから。
ベストな返答なんてのは無いですよね?
何故なら、病人の自分ならどう答えて貰いたいか?を考えた時に、その日の体調によって求める答えが違うのだから。
これはまるで、年頃の女性の気持ちの様ですね。
いわゆる、揺れる乙女心ってやつでしょうか?
今なら分かる様な気がします。
病気はなってからだと手遅れです。
ならない様に努力をする事が必要です。
それでも病気になってしまうのですから。
そう言うと、だったら身体に悪い事をしても同じではないかって言う人がいます。
そうじゃないんです。
少しでも、病気になる確率を下げましょうって事なんです。
煙草を吸う人と吸わない人。
お酒を飲む人と飲まない人。
甘い物を食べる人と食べない人。
辛い物を食べる人と食べない人。
ジャンクフードを食べる人と食べない人。
塩辛い物を食べる人と食べない人。
これを見てどうですか?
全部、しない人が良いですか?
極論から言ったらそうでしょう。
でも、そうじゃないんですよね。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
って事です。
身体を悪くするものでも、精神には良い物があります。
全てはバランスなんですよ。
尻切れトンボになってしまいましたが、病気になる確率を下げる事をしましょう。
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く