クローン病患者の仲間が倒れた
前回のあらすじ
近所に住む野良猫に生きる勇気を貰ったと言う事を書いた。
今回は自分の仲間が倒れたのでその事について書きたい。
いつものように職場に行くと協力会社の社長が重い雰囲気を漂わせながら近付いて来た。
これもいつものようにまたなんかしでかしたのだろうと「なんだよ、またなんかしでかしたのか?」と聞くと、
恊「違うんっすよ、運転手が輸送中に倒れちまったんですよ」
自「はぁ?誰だよ、どうなったんだよ、今どこにいんだよ」
と畳みかける様に質問すると
恊「落ち着いてくださいよ、いま説明しますから」って。
自分は物を壊したとか、不良品を作ったとか、材料が入ってこない等の業務上のトラブルは「そんな事もあるよね」ってスタンスで臨むようにしているが、人命に関しては「そんな事あってはならない」と思っているので口調がきつくなる。
夜中に出発して5時ごろ電話があったらしい。
受けた社長も「またしでかしたのだろう?」と軽い気持ちで電話に出ると
運「助けて、頭が物凄く痛い」とかなりやばそうな声。
恊「すぐに停車して、場所を教えろ」
運「はい、○○に停めました」
恊「横になってろ」
運「・・・」返事が無い。
急いで停車した管轄の消防に電話して探して欲しい旨を依頼して電話を切った。
運転手に電話したが出ない。
何度、電話しても出ない。
20分後、消防から電話があった。
消「トイレの前で倒れているのを発見しました。病院が決まりましたら電話します」
病「家族を連れて来てください」
かなり危険な状態である事を察した。
病院で事情を聞くと「くも膜下出血」との事で今夜が山。
とりあえずは延命処置を施している。
その今夜は取り合えず越したが、意識は戻っていない。
心配だ。
見舞いに行きたいけど、今のご時世、家族ですら面会が厳しいと来ている。
早く、「自分さん、すみません、またやっちまいましたよ」
「しびれっちまいましたよ」
ってうるさい位の明るい声を聴きたい。
いくらでもやっちまって良いから、早く戻って来いよ。信じてる。
話を聞くと、私生活はめちゃくちゃらしい。
降圧剤は処方されているのに飲んでいない。
血液サラサラの薬は処方されているのに飲んでいない。
水分は晩酌の為になるべく飲まない。
晩酌は毎日している。
タバコは吸う。
そこに来て、最近の気温上昇で大汗を掻く。
聞くと、薬はちゃんと飲んでいますよ。って言っていたのに。
嘘つき野郎が。
私生活を聞くと全くの他人なら「自業自得だろ」って言ってしまうかも知れないが、そんな一言で終わらせられるような仲じゃない。
凄く良い奴で、凄く協力的な奴で、凄く気の利く奴で、凄く元気な奴で、凄く優しい奴。
恥ずかしい事無いから、早く元気よく戻って来い。
気温が高くて知らないうちに熱中症、脱水症状になりやすいです。
水分をこまめに採るしか方法は無いかも知れない。
水分をしっかり採って、処方された薬もちゃんと飲みましょう。
医者が薬を処方するのは何故だかわかります?
あなたに必要と判断されているから処方するんですよ?
あなたがいないと寂しいと思う人が必ずいますから。
その人を悲しませないようにしなきゃ。
自衛能力を高めましょう。
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く