クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病患者が見た野良猫

前回のあらすじ

ここの所、体調が優れなくて入院すべきところをしないでいるので、主治医が診察の間隔をみじかくしようと言う事で臨時で診察に行って来て、少し上向いている事が分かったと言う事を書いた。

 

今回は気分が落ち込んでいる中で野良猫を見て感じた事を書きたい。

 

 

何故なのか分からないのだが、自分の住んでいる地域は野良猫が多い。

夜間に犬の散歩していると犬が道路の端を気にしているので、なんだろう?と見ると猫がいたりする。

日中でも猫が道路を歩いている。

特に逃げ出す訳でも無いが、近付くのも許さないと言う感じで一定の距離を保ちながら生活している。

 

自分の庭も会議室になっているようで数匹が円陣を組んで何かを話している。

先日も会議をしていて、その内の一匹がお腹が大きい感じがした。

 

お腹が大きい猫の事はすっかり忘れていた。

それが具合が悪いながらも2階の部屋から外を見た時に、お腹が大きな猫を見掛けた。

でも、なんか、歩き方がおかしい。

ケガでもしたのかな?

大丈夫かな?

と見続けていたら、急に止まった。

と思ったら何かを下に置いてすぐに持ち直した。

その何かは子猫の様だった。

どうやら引っ越しの最中のみたい。

重そうに子猫を咥えながらヨタヨタ歩いている。

 

その姿を見て、状況を理解した瞬間、思わず、涙してしまった。

 

「あ~あ、頑張って生きているんだ」

野良猫と言う事はご飯は自分で調達しなければならない。

野良猫と言う事は駆除される可能性がある。

野良猫と言う事は安全に子猫を育てる場所が無い。

野良猫と言う事は雨を避ける場所が無い。

 

そんな事を考えたら涙がボロボロ出てきてしまった。

自分等日本人は衣食住は保証されている訳です。

生きる権利を貰っている訳です。

嫌かも知れないけど、生かされている訳です。

 

野良猫は決して良い物では無い事です。

人間が去勢・避妊をしないで外に出した事が始まりだと思うので、野良猫がいるのは人間の責任です。

増えない為に今度は駆除をする訳です。

そんな恐怖に怯えながらも、野良猫たちは今日を生き延びて、明日も生きようと必死なんです。

 

そんな姿を見ていたら可哀そうで辛くて。

でも、勇気を貰えたんです。

病人の生きようとするモチベーションを維持するのって結構大変なんです。

その日の気分によって全く違います。

あの子たちが一生懸命生きようとしているのに、自分はどうだろうか?

生きる事を放棄しようとしていないだろうか?

折角、明日も生きて良いと言われているのにそれを放棄したら、一生懸命生きようとしている野良猫に失礼では無いだろうか?

 

本当は野良猫にご飯をあげたい気持ちがあります。

でも、それは次の野良猫を作る行為に当たります。

だから、そこはグッと我慢して、心を鬼にしています。

生きる手助けは出来ないけど、生きる邪魔はしない様にと思っています。

 

人生、諦めるのは自由かもしれません。

でも、それを勝ち取るために頑張っている人や動物がいる事を忘れないでください。

もし、諦めるなら餓死にしたらどうでしょうか?

本来、自分が食する物を食べる事が出来ない人や動物に譲ってあげたら、皆が幸せになるかも知れないし。

でも、本当は諦めてはいけませんよ。

諦めるのはいつでも出来ます。

 

今日、生きたのなら、明日も生きてみませんか?

と、自分にもメッセージを送って。

 

 

次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く