クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病患者から血尿が出た

前回のあらすじ

新型コロナウイルスの影響で暇な業種と人手不足の業種が出てきてお互いを助けていると言う事を書いた。

 

今回は血尿が出たのでその事について書きたい。

 

 

6/4の話です。

その日の朝はどちらかと言うと体調が良かった。

血圧も普段は上が150オーバー、下が100オーバーと高めであるのだが、その日は上が128、下が77と一般的な健康的な数値になった。

そう言えば、倦怠感も無い。

今日は午前中から仕事に行けるかな?

なんて、のんきな事を考えていた。

 

いつもは午前中は横になっているのだが、椅子に座っていた。

10時30分頃、突然、強烈な便意が襲ってきた。

「今日は一気に大放出かな?」と思っていた。

便器に座り、発射の準備は整った。

しかし、出ない。

「不発弾か?」

あの便意は何だったのだろう?と思っていたら尿を出したくなったので、出そうとしたら、出ない。

「あれっ?こんなに出したいのに?」

いや、尿道に何かを感じている。

タラタラ流れている物がある。

かなりゆっくりとだが確実に尿道口に向かっている。

やっと尿道口に来た。

一滴出て来た。

見ると「紅い」

何だこれ?

尿を出したい感覚があるが出ないので諦めてズボンを履いてトイレから出ようとしたら、やっぱり尿意はある。

もう一度、挑戦してみた。

今度は出た、赤と言うか赤黒い。

だけでない。

痛みが激しい。

吐きそうなくらい、呼吸が出来ない位痛い。

これはまずい。と即座に感じた。

救急車を呼ぼうか?

入院になると荷物が困るから自分の車で行きたい。

とりあえず、自宅から15分程度の所に総合病院がある。

電話して「紅い尿が出たので見て貰いたい」と告げると「11時までに受付をしてくれれば大丈夫」との事。

時計を見ると10時40分。

「分かりました」と電話を切った。

普段だと間に合わない。

しかし、その日は午前中に行ける感じがしていたので、準備は出来ていた。

急いで病院に向かった。

この時の時間の進み具合と言うのはとても早く感じる。

なんとか10時55分に病院に到着した。

 

待合場所で待っていると段々と痛みが強くなってくる。

呼ばれて、問診票を書いてレントゲンを撮るように指示された。

歩くのが辛かった。

何とかレントゲン室について書類を渡すと待っているようにと指示されたので座っていた。

痛みは最初の頃と比べ物にならない位に強い。

 

無意識に椅子から床に降りてうずくまっていたら病院の手伝いの人かな?看護師では無いような気がしたけど声を掛けられた。けど、意識は朦朧としている。

すると名前を呼ばれてレントゲン室に入室。

レントゲンを撮り終わった頃には歩く事が出来ない。

車いすで診察室まで連れていかれた。

医師が出てきて今度は「CTを撮りましょう。」

看護師に車いすを押されながらCTを撮りに行った。

 

CTを済ませ、診察室に入室するとソーシャルディスタンスのため、医師との距離がかなりある場所に座らさせられた。

パソコンで医師が見ているのだが、こちらから画像が見えない。

「血が出た痕跡はある。膀胱炎と思われるので抗生物質と痛み止めを出します。」

「痛み止めは普段からカロナールとセレコックスを飲んでいますが?」と返答した。

「それを飲んで痛みがあるの?どれくらい飲んでいるの?」と質問されたので、「お薬手帳をお渡ししてあります」

手帳を見た後に「ロキソニンを出しておきますね」と言われた。

「いや、ロキソニンは腸管に副作用が出るので禁忌なんですよ」と返答した。

「そうなんだ?じゃ、カロナールを増やします」と。

カロナールは今1日800㎎処方されているのでもう少し平気なので「お願いします」と病室を出た。

 

やはり、医師は医師でも専門医では無いと危険だと感じた。

ここでも自分の身は自分で守らないとならないと感じた。

 

 

処方薬をドラッグストアに貰いに行き、すぐに飲んだ。

痛みは消えない。

が、痛いと思いながら寝てしまった。

が、激痛で目が覚めた。

寝返りをしても痛い。

仕方無しに座ってみたが痛い。

立ってみたが痛い。

「困った」と「どうしたら良い?」と気持ちは焦るばかり。

落ち着けと自分を落ち着かせる。

もう一度だ。と横になる。

最初は仰向け、痛い。

次は右を下に、痛い。

次は左を下に、痛い。

もうなったらとうつ伏せ、痛い。

ダメだ、起き上がろうとうつ伏せから立ち上がる時に四つん這いになったら痛みが和らいだ。

これならいけるかもとしばらく四つん這いになった。

時計を見ていないので正確な時間は分からないけど、10分位に感じたので実際には5分位だろう。

その頃には嘘のように痛みが全く無くなった。

 

それから2時間後、また、激痛が来た。

痛みの場所が移動している。

最初は尿道、次にへその下辺り、その次は胃から左の脇腹・背中、最後は左わき腹と背中。

また、四つん這いになり時間を過ごす。

この時も時計を見る余裕は無かった。

でも、楽な姿勢を見つけられたのは良かった。

 

痛みに関してはこのような感じでした。

 

尿に関してです。

結局、痛みが残っている事から仕事は休むことにした。

なので、トイレの心配は無し。

水分をかなり取りました。

薬を飲む時にも多めに、それからこまめに取りました。

何回か尿の方でトイレに行きました。

最初はすごく怖かった、あの痛みをまた体験しなければならないのだから。

1回目は痛い。色はどす黒い。

吐き気を感じる程黒かった。

 

2回目は痛みは減った感じはするが痛い。色はまだ黒い。

 

3回目は痛みは無くなっていた。色はオレンジ色に近くなっていた。

一気に改善された感じがした。

 

4回目以降は痛みもなく、色も透明になった。

 

翌朝、通常と変わらない。

血圧は上が143、下が102とこちらも通常通りとなった。

正常じゃないんですけどね。

通常と正常は違うと言う事で。

 

医師ははっきりと言わなかったので、自分なりの解釈です。

もし、水分をもう少し取っていたら、ならなかったかも知れません。

自分は、トイレが怖くて水分を極力減らしています。

水分はこまめに採りましょう

 

そして、いつも思うのです。

「いつまでこんなことを繰り返して行くのだろう?」

「もう、こんなことから解放して貰っても良いのでは無いだろうか?」

「誰が何を望み、自分にこんなことをするのだろう?」

いつも決まって最後は「まだ、父がいる。それまでは」と自分を奮い立たせる。

 

次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く