クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病患者が感じた患者と医者の認識の違い

前回のあらすじ

以前、感染症に感染するしないの違いは何かを主治医に聞いた話が本当かもと思ったのでその事について書いた。

 

 

今回は患者と医療機関の認識の違いについて書きたい。

 

 

ニュース等を見ていると新型コロナウイルスの症状が高熱や倦怠感が強く出ているのにも拘らず軽症で良いのか?と騒いでおりました。

 

自分はクローン病で最近は症状に慣れて来たのか、取り立て騒ぐほどの辛さは無くなってきた。

厳密に言うと辛さが無くなった訳では無く、我慢できるようになったと言う方が正解かも知れない。

 

クローン病の指針と症状を見比べての軽症の分類には入らないだろうと思うがそれでも突発的には病院に行こうとは思わなくなった。

 

クローン病になりたての頃は自分の身体のちょっとした変化に敏感だった。

 

何故、今は症状が辛くても突発的に病院に行かなくなったのか?

当然、理由はある。

 

それは医者との認識の違いで半分諦めているからである。

 

自分としては耐えられない症状があるので病院に行くのにも関わらず、医者は差ほど重く受け取ってくれない。

こんなに苦しんでいるのに何でこの医者は判断が遅いんだ?と思う事が多々あった。

 

まず、クローン病は治せない、治らない病気なので根治治療が出来ない。

よって、症状や合併症や薬による副作用に対する対症療法しか出来ない。

対症療法とは書いたものの、出来る対症療法はかなり限定的だと思う。

腸が痛いと言っても即効性のある対症療法は無い。

強い倦怠感があっても対症療法は無い。

関節痛があっても対症療法は無い。

血便があっても今、血を垂れ流していなければ対症療法は無い。

午前中は体調が悪く仕事にまともに行けないと訴えても午後から行けるのでしょ?と言うニュアンス。

等など例をあげたら枚挙が無い。

そうすると何が出来るのか?

せいぜい、して貰えるのは鎮痛剤や解熱剤位のものでは無いでしょうか?

 

そう言うのを繰り返していると何となく言葉にしなくても医者が言いたそうな事が分かるようになって来る。

「その症状では死なないでしょ?」

「仕事に行けようが行けないは重要ではなく、日常生活を送れるのなら良いでしょ?」

だと思う。

 

これで治す事は出来ないだけでなく、治そうとする気が無いのが分かる。

CRPが高く、緊急入院も何度か体験している。

で、何をするのか?

栄養の点滴をするだけで何もしない。

他に何も出来ないのである。

 

 

この体験を踏まえて新型コロナウイルスの軽症・中等症・重症を考えてみると「そうだろうな」と言う考えに行き付く。

重症・・・自発的呼吸が弱くなって、人工呼吸器の装着が必要で場合によっては集中治療室で治療を受ける状態。

軽症・・・発熱や倦怠感が出ていても酸素吸入の必要が無い状態。

中等症・・・高濃度の酸素吸入が必要な状態。

 

患者側からすると発熱があるだけで重症に感じてしまうのですけどね。

 

軽症って言い方が悪いですよね?

軽症って聞くと病院に行く必要ないような感じがしませんか?

そんなので病院に行くの?って言いたくなるような症状を想像しませんか?

でも熱が38℃位あったら心配で病院に行きませんか?

本当に心配性な人は37.5℃位でも病院に行ってしまうのではないでしょうか?

フラフラしながら病院に行っても「軽症ですね」と言われたら今度は別の意味で怒りで頭に血が上り熱が上がりますよ。

 

 

認識と言うのは好き嫌い、敵味方を作る原因になります。

人間関係を上手に築くには認識(あるいは価値観)を合わせるのが必要です。

その為には相手を知る気持ちと努力が必要です。

自分が嫌いな人は相手も自分を嫌っています。

相手の事が分かれば分かるほど嫌いになる事もありますけどね。

好きにならなくても良い、嫌いじゃ無ければ。(難しいですけどね)

 

 

次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く