クローン病患者が見たゴーストピル
前回のあらすじ
病院で見た光景について書いた
今回はゴーストピルについて書いてみたい。
ちょっと汚い所もあるので注意して読んでください。
クローン病と診断されてから毎回「便」を観察している。
そうすると「あれっ?」と思うことがある。
最初見たときはビックリしましたね。
なんと、薬がそのまま出て来てしまうのである。
この薬は「ゴーストピル」と呼ばれ「薬の殻」なのである。
どうしてこのような事が起こるかと言うと思いますか?
腸の力が弱まり薬をも溶かす力が無くなった。
と思われた人いますか?
残念です。
薬の効果も流れ出てしまったと思われてる人いますか?
残念です。
この現象で腸の力が弱まっているのかを測る事は出来ませんが、薬の効果はあります。
わざとこのような現象になるように設計しているのです。
どう言うことか?と思いますよね?
昔は薬と言うのは粉だったり液だったりした訳です。
それだと飲みづらいのでカプセルになったり固めて錠剤にしたのです。
いわゆる薬の有効成分をそのままカプセルに入れたり、固めたりしたのです。
そして服用する回数は1日3回と言うのが多かった。
何故なら錠剤なら一気に形が崩れ、カプセルなら溶けた所から一気に流れて出てしまい、一気に体に吸収されてしまうので持久力が無いのです。
その為に1日3回と言う薬が多かったのです。
それから技術は進化して持久力のある薬が増えてきたのです。
厳密に言うと持久力が増えたのでは無くて、溶けるスピードをコントロール出来る様になったと言うことです。
風邪薬でも「朝と夜飲むだけで効く」と言うキャッチコピーの薬もありますよね?
これは技術の賜物です。
どの様な技術なのかは簡単に説明しますとまず、ボコボコした殻を用意します。
この殻と言うのはスポンジをイメージすると良いみたいです。
それに薬を染み込ませます。
薬を染み込ませた殻をコーティングして完成です。
これを服用するとコーティングが溶けて薬が染み込んだ殻が剥き出しになります。
それから薬がじわじわと出て体内に吸収されるのです。
薬が出切るのが12時間だったり24時間だったりして1日2回とか1日1回の服用で済むのです。
便利になりましたね。
自分としては全ての薬が1日1回になれば良いのにと思いますね。
それも食前、食間、食後関係無く飲める様になったら良いなと思います。
特に高齢者に適用した方が良いと思います。
そうすれば飲み忘れは少なくなるのでは無いでしょうか?
自分もたまに「あれっ?飲んだかな?」と思いゴミ箱を確認する事もあります。
それが時間指定等されたら余計に忘れがちになります。
食後30分後なんて言われたら絶対に忘れますね。
食後30分後に食卓にいるとは限らないですもんね。
何かをしてたら忘れます。
まぁ、薬を必要としない体になるのが一番なんですけどね。
ちなみに自分が服用している薬でゴーストピルになるのは「ペンタサ」です。
ゴーストピルとわかっていても気分は良くないですね。
どうせなら透明にしてくれれば良いのにと思います。
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く