クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病患者の母に感謝

前回のあらすじ

賞与がゼロ回答でした。と言う事を書いた。

 

今回は自分の母が亡くなりました。経緯と母への感謝の気持ちを書きたい。

 

 

何度かこのブログにも登場していますが病気になりここ半年は入退院を繰り返していました。

2019/12/24の19時頃、父から電話がありました。

挨拶もそこそこに電話を変わろうとしていたので母に変わるのだと思っていた。

予想に反し、電話口から聞こえたのは兄の声。

とっさに嫌な予感しかしなかった。

 

兄「また、病院に運ばれた。呼吸器を付けないと明日は迎えられないと言われたから呼吸器を付けてもらった。しかし、次何かあったら延命するにしても身体が持たないだろう。人工透析を今は4時間でやっているが24時間にする。その為には足の付け根からカテーテルをしなければならない。今は意識が無くて声を掛けるとうなる感じな状態」

 

自分「そっか。6月に入院が重なった時から母の事は看取れないだろうと思っているし、本人も充分頑張ったよ。兄貴と親父と義姉の疲労を考えたら延命はしなくて良いと思う。24時間の透析にしない方が良いと思うよ。正月休みに行くようにするよ」

 

そんな会話をして電話を切った。

呼吸器を付けたと言う事はいつ亡くなるかわからない事だよね?

年内でけりをつけた方が良かったかも?

なんて不謹慎な事も考えたりした。

 

年賀状をポストに投函して間もなく、また、兄から電話があった。

年賀状も気になるけど今さら喪中に切り替えるのもキツいし、気分的にそんなのはどうでも良い。

前の電話を切って20分後でした。

 

兄「カテーテルの処置中に心臓が止まってそのまま帰らぬ人になった。処置室に入っていたから俺らも看取れなかった。」

 

自分「そっか。わかった。」

何も言えなかった。

カテーテルやったんだ?

ショック死かな?

そしてさっきの電話を切って思ってた自分の考えに後悔した。

どんな姿でも生きて欲しかった。

お袋は感じ取ったのかな?

 

 

覚悟したと思っていたけど、全然していなかった。

涙が止まらない。

先日の涙とは訳が違う。理由がハッキリしている。

 

少し落ち着いたので父が心配だったので電話した。

気丈な声ではあったが涙が出たと言っていた。

自分は声を出そうとすると嗚咽してしまう。

 

父「俺もすぐ逝くけどお母さんをちゃんと送り出すまでは死なない」

 

自分「頼むね」

あとは話が出来ない。

 

父「泣くな」

 

自分「うん」

 

家についてからわんわん泣いた。

 

こんなに悲しいなんてね。

 

 

耳を澄ませば母の心配する声が聞こえる感じがする。

「いやー、どーしたもんかねぇ」

いつも心配してくれてた。

 

母が食欲が無い時は「ウニのビン詰め」があると食事が出来る。と言うので無くなったら贈り無くなっては贈りをずっとやって来た。

 

干し芋が好きで2月にならないと手に入らないと言っているのに「まだかぁまだかぁ」って催促して来るので今回も贈る予定だった。

 

母の日にはカーネーションをずっと贈ってた。

何年間繰り返して来ただろう?

少年野球のアスレチック遠足が毎年母の日で小遣いを使わずに花を買っていたので何十年ですね。

 

これらはどうしようか?

父が生きている間は続けさせて貰おうか?

 

 

ねぇお母さん、欲しい物はない?

ねぇお母さん、沢山の愛情をありがとね

ねぇお母さん、親戚から守ってくれてありがとね

ねぇお母さん、お母さんの子供で幸せです

ねぇお母さん、本当に逝ったの?

ねぇお母さん、良く頑張ったね

ねぇお母さん、ゆっくり休んでね

ねぇお母さん、こっちは大丈夫だから安心してね

ねぇお母さん、やり残した事はない?

ねぇお母さん、幸せだった?

ねぇお母さん、お疲れ様でした

ねぇお母さん、本当に本当にありがとね

 

 

母は僧侶の修行をして完全なる仏教徒なのにクリスマスイブに逝くなんてね。

 

 

実はまだ、遺体を見ていないのです。

今の自分の体力では行ったり来たり出来ないので式が決まったら行こうと思ってます。

本当はすぐに行きたいのにね。

まず、車のタイヤ交換しないとならないし。

 

 

母は偉大ですよね。

家族を1つにする存在です。

 

話すのも出来ないんですよね?

明日の朝には電話が来そうな感じなんだけどね。

ドッキリなんじゃないかな?

信じられない、信じたくない。

 

大事MANブラザーズの「それが大事」が頭の中で流れてます。

 

母は逝くとき、自分の病気を持っていってくれると約束したけど持っていってくれたかな?

 

少なくとも自分は親より先に逝く事は出来ないと頑張ってきたけどその1つの牙城が崩された。

あとは父だけ。

だからと言って自分が逝く訳ではない。

そんな事しても父も母も決して喜ばない。

 

あんまり思いが強いと天国に行けなくなるって言うからね。

今日とあと一日、式の日は勘弁してください。

 

でも、惜しまれる方が幸せでしょ?

 

 

ねぇお母さん、・・・。

 

 

次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く