クローン病患者とうどん
前回のあらすじ
クローン病になってから忘年会に出席出来なくなった事を書いていたら昔の事を思い出したのでその事について書いた。
クローン病患者にとって安全食の1つであるうどんについて書きたい。
クローン病と診断されてかなり経った頃、それまで栄養補給はずーっとエレンタールのみだけでいい加減嫌気をさしていた。
主治医になんか形のあるものを食べられないか聞いたらうどん・白米・パスタなら良いとの事であった。
ただし、具や味には気を付け無くてはならないとも言われた。
その時、嬉しかったですね。
ホントに嬉しかった。
喜んでうどんを食べましたね。
食事をすると言うのは幸せだと思った。
当たり前にしていることが本当は幸せな事なんですよね。
よく「失ってからわかる」って言いますよね。
本当にそう思います。
スーパー等で売っている、ゆでの3玉1パックの物がありますよね?
あれをたくさん買い込んで食べていました。
人に訊ねられれば「うどんとかなら食べて良いようになったんですよ」と嬉しく報告してました。
そうするとみんなも喜んでくれて乾麺のうどんを箱でくれるのです。
ありがとう、ありがとうって頂きました。
でも、ある日気付いてはいけない事に気付いてしまったのです。
嬉しくて食べていた時は良かったのです。
慣れてうどんを食べることが当たり前になった頃、「あれっ?美味しくない」と感じてしまったのです。
何でだろう?
何日も考えました。
味、茹で時間、量等を確認したけど問題はない。
それで過去を振り返った時に思い出しました。
「そうだ、自分、うどん好きではない」
そうなんです。
根本的な所に問題があったのです。
うどんはたまに食べるし、いろんなアレンジも出来るし、嫌いでは無い。
でも、制限があるんですよ。
塩分が高いのはダメ。
キノコはダメ。
貝類はダメ。
食物繊維はダメ。
脂質が高いのはダメ。
ダメダメダメ・・・ダメばかりです。
好きじゃないのに味変も出来ない。
それじゃ、食べられないよ。
かといって、クローン病食もいまいち。
今日は何食べようか?
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く