クローン病と誇りと見栄
前回のあらすじ
クローン病になってからの周りの人の変化などをまとめた。
今回は指向を変えてみてます。
自分の表面的な感情とか考えとか軽く書いてみます。
読み手の捉え方次第なんだけど、価値観が違うと、読むのが辛いかも知れないけど、「そういう考えもあるんだね」位で読んでもらえると助かります。
このブログを読んでくれている人ってどのような人が多いのか分からないけど、患者さんも中にはいらっしゃいますよね?
それで、皆さんは今まで、どのような社会的地位にいらっしゃいました?
今日はまだ、自分の中でも消化できていないところもあり、気持ちを落ちつかせる為にも、整理の為にも書いて行こうかと思っている。
1.誇りと見栄
- スランプになると行き詰まったりして、どうしたら良いのか悩みますよね?
そんな時、良くアドバイスをしてくれる人って
「プライドを捨てて、がむしゃらになれ」
みたいな事言うじゃないですか?
あれって、どう思います? - これは自論になるのかも知れないけど、違うかな?プライドって言葉の使い方を間違っていないですか?
- プライドって意味は誇りかな?と思うんですけど。
だから、捨てるべきは「プライド(誇り)」では無く、「見栄」じゃないですかね? - 見栄ってのはどうでも良いですよ。
その人のうわべの部分の事だと思っているから。
そんな物に何の価値も無い。 - だけど、誇りってのは絶対に捨ててはいけない事では無いかな?と思うんだ。
誇りってその人が生きる為の意味と言っても過言でもない部分じゃないかな?
誇りが無いなら、がむしゃらになる意味が無い。
誇りを守る為にがむしゃらになるのでは? - 誇りと見栄にはそれぞれ大きさがあると思うんだけど、この大小が決め手かな?
誇りが1で見栄が9の場合はがむしゃらになる必要は無いよね?
でも誇りが9で見栄が1だったら何が何でもがむしゃらになって守る必要があるよね?
ここのバランスが大切かなと思う。
2.自分の誇りと見栄
- なんで、急にこんな事を書き始めたかと言うと、自分も最近、選択をしなければならなくなったから、色々考えた。
まだ、スッキリはしていないけど自暴自棄にならない様に自制心を掛ける為に頭を整理する為にまとめようと考えた。 - クローン病になる前って、自分で言うのもなんだけど、会社の中では社会的地位が高い方にいたんだ。
- クローン病を発症して休みがちになっていたので、自分でも危機感は感じていたけど、身体は付いてこないし、気持ちではどうにもならない状態になっていた。
- 3年間は会社も我慢してくれていたのだけど、とうとう、その地位を下げられてしまった。
- それが想像以上の格下げで、何かが崩れ落ちた感じがしたね。プライドを傷つけられた。一瞬、退職の文字が浮かんだ。でも、何の為に会社にいるんだ?と考えた時に、プライドを守る為だ。と思ったんだ。
あとは健康保険証。これもかなり大きい。 - その時に「前者のプライド」と「後者のプライド」って違くない?と思ったんだ。
前者のプライド=見栄
後者のプライド=誇り
同じ単語でも意味が違うな?と。 - 上前者のプライドはただの社会的地位の事でそれがなんなの?社会人としては大切だけど、クローン病から見たら意味無いよね?
後者のプライドは生きる為に守るべき部分、目標とする部分。だから、こちらは死守しなければならない。
と感じた。 - もし、自分が比重を見栄に重きを置いていたら、今頃、会社を辞めているだろう。
だって、覚悟はしていたけど、№2の看板を外されただけでなく、平社員になってしまったんだから、こんな屈辱的な事はないでしょ?どんだけ、悔しいか。
出世には興味は無いけど、与えられた地位は守りたいよね?
地位だけでなく、給与面でも酷い事になってしまった。
人ってレベルが下がる事は受け入れるのに覚悟がいるんだよ。 - だけど、自分には自分が復活するだろうと疑わない人、クローン病が良くなる事を信じてくれている人がいるんだ。期待してくれてる人がいる。
自分はその期待に応えたいし、裏切りたくない。
何度もくじけそうになったけど、最後、自分を支えてくれるのはその思い。
だから、自分を信じてくれている人には本当に感謝しています。 - それで、どんなに屈辱的な扱いされても、どんなに悔しい事をされても、我慢しようと思う。
だって、期待に応えたい、裏切りたくないを死守するためにはそれくらい耐えなければ。
それに会社を休まずに行けるようになれば、知識・経験をフルに使えば、平でも十分勝負出来る。
元気になれば選択肢も増えると思うしね。 - ちょっと話がそれるけど、安倍首相って潰瘍性大腸炎で一度首相を降りているでしょ?それで、良く首相を務めるまで復活したなと感心する。自分の返り咲きなんてのとは全くレベルが違う。
復活劇の経緯を知りたいなと思う。 - 悔しいと思う気持ちも持ち続ける事も大切だと思うしね。
これが無くなったら、ダラダラと時間を過ぎるのを待つだけの人生になるだろう。
そうすると信じてくれている人たちもいなくなるだろう?
それは生きる糧も無くなる事を示すしね。 - 男ってのは誇りで生きているようなもんでしょ?
この部分に悪意を持って触れてくる人は敵だよね? - 弱っている所も見せたくないよね。出来たらね。
痛い時は痛いから会社に行けないと言う事もあるんだけど、痛がっている自分も、弱っている自分も出来るだけ、見せたくない。
倦怠感が凄い時は目つきも悪いし、そんな自分も見せたくない。
これはわがままなんだけど、知ってもらいたいと思う気持ちと知られたくない気持ちが混在している。 - 自分がなぜ、頑張ってこれたのか?
今は周りの人が応援してくれているからってのがあるんだけど、それは最近の話。
根本的に何があるのかな?
って考えた時に「負けず嫌い」がある。
馬鹿にされるのって、自分の事を応援してくれえている人も馬鹿にされるって事でしょ?
「あんな奴を応援しているの?」
とか言われたら、申し訳ない。
それを含めて自分や周りを馬鹿にされる事は我慢できない。
それは今でもあるから、それを避ける為にも復活しなきゃ。
3.まとめ
- プライドは見栄では無く、誇りでは無いだろうか?
- 屈辱に耐えて誇りを守る。
- 信じてくれる人、期待してくれる人、心配してくれる人様々な人が自分を支えてくれている。
その人たちの存在は大きい。
その人たちを裏切る事は出来ない。 - 元々の負けず嫌いの性格を生かして、なるべく元の生活・地位に戻れるように努力する。
ダラダラ書いたけど、まとめると短い。
今日は自分の心の部分を少し触れてみました。
知ってもらいたい訳では無かったけど、自分へのかつを入れなおすためにも書いてみました。
次はタイトルとテーマは未定・・・次回に続く