クローン病患者の母の好きな場所を訪ねたかった
前回のあらすじ
月日と環境は人を変えると言う事を書いた。
今回は母の好きな場所に行きたかったと言う事を書きたい。
直接は話をしていないが、義姉からは新型コロナウイルス感染症が怖いので、他県者は家に来て欲しくない感じのニュアンスを感じ取れたので母の仏壇に手を合わせるのは諦めるからお墓だけ行きたいので場所と名前を教えて欲しいと兄に伝えた。
最初は兄は仏壇にも手を合わせていけば良いと言ってくれたが、流石に兄家族に影響を及ぼしそうなのでそれは断った。
お墓は兄の家から車で30分程度と近い所にある。
お墓から1時間半程度自宅寄りに母の好きだった場所がある。
そこはいわゆるパワースポットなのである。
兄からはどうせなら寄ってみてはどうか?と言われた。
自分としても母が好きな場所なら是非行ってみたいと思った。
最初は自分も行く気が満々だったけど、青森県の新型コロナウイルス関連のニュースを見て行くべきか行かざるべきか迷った。
青森県の新型コロナウイルス関連のニュースと言うのは60歳代の男性がPCR検査を自費で2回も受けて2回とも陰性だったので、青森県に帰郷した。
しかし、ある日、玄関先に「何故帰って来るんだ。さっさと帰れ。」と言うニュアンスのビラが投げ込まれていた。
このニュースを聞いた時に信じられなかった。
これが、首都圏の話だとしたら「やっぱりそうなるんだね」と思ったかも知れない。
しかし、田舎と言うのは近所との関係も近く、お互い様精神が強く、絆も強いと勝手に思っていたのにそれが自分の思っていたのと逆の事件が起こった。
田舎の方は新参者を受け入れない体質の人が多いと言うのは聞いたことがある。
だが、帰郷と言う事はその土地の出身者と言う事だろう。
そんな人が受け入れられないのだ。
なんとも寂しい世の中だろうか。
首都圏の方が他人に関心が無いので、そちらの方が救われるかもしれない。
そんな感じだったので母の好きな場所に行くのは躊躇した。
この段階ではまだ迷っていた。
そして迷いながら先に進むと、当然、自分にも疲れが出てくる。
そうするとパーキングで休憩を取る。
その時に、ある事を目撃し行く事を断念した。
その目撃した事とは、トイレから車に戻ってくると、おじいさんがメモ帳を持ちながら全ての車を見て回っていたのだ。
話し掛けなかったが、明らかに、車のナンバーをチェックしていた。
そんな人の姿を見たら、そのパワースポットでも同じことが行われるだろう事が想像できる。
よって、母の好きな場所に行くのは諦めた。
余談ですが、今回の題名、「訪ねたかった」としているが、最初は「訪ねた」だったが変更した。
悪い事をしている訳では無いのに、本当に、監視の目が厳しく、過ごし難い世の中になってしまいました。
前は1対1の争いで済んだのだろうけど、今の世の中は1対1億2千万の戦いになりかねない。
そこまで犠牲にする程の事ではない。
人それぞれ価値観が違うので対立する事もあるかもしれません。
しかし、それを押し付けるのはいかがな物だろうか?
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く