クローン病患者が驚いた電話
前回のあらすじ
号外として新型コロナウイルスをばらまいて入院して亡くなった人の事について書いた。
前々回のあらすじ
生きたいと願う人・生きてもらいたいと願う人・生きたくないと願う人・生きてもらいたくないと願う人それぞの組み合わせについて書いた。
今回は驚いた電話があったのでその事について書きたい。
死者からの電話を受けた事がありますか?
なんていきなり怖い話かな?と思った人いるかと思いますが、そんな怖い事ではなくただ、びっくりした話。
皆さんはスマホを含む携帯電話って登録が出来ますよね?
親、子供、兄弟、友人、仕事関係等々様々な人が登録されているかと思います。
その中には頻繁にやり取りをしない人もいますよね?
本来ならば年に一回くらい見直しをすれば良いのでしょうけど、「もしかしたら?」で自分は消さないで残したままになっています。
だいぶ前に会社の先輩で辞められた方がいます。
その人は会社を辞めて間もなく、病気で亡くなりました。
年齢を理由に辞めたのですが本当の所は病気を理由に辞めたのです。
当然、会社にも亡くなられた連絡は来まして、自分も付き合いがあったので葬儀に参列させていただきました。
しばらくしてその方から着信がありました。
見た瞬間、ゾクッとしました。
死者からの電話ですもの。
恐る恐る出るとなんてことない、後輩でした。
後輩が電話を持ったことは社内通達で知っていました。
もちろん、登録を済ましておりました。
一つの携帯電話に同じ番号を別の名前で登録と言う重複登録をしておりました。
ですので、自分でアドレスから電話する時には後輩の名前で電話を掛けられます。
しかし、後輩から掛かって来る時は亡くなった先輩の名前で掛かってきます。
どうやら、掛かって来る時は先に登録された名前で掛かって来るらしいです。
それと先日、亡くなった母からも電話がありました。
こちらはビックリしたと言うよりは嬉しさが先に来ました。
で、出てみると父でした。
そうなんです。
両親は二人で一台を共用していたのです。
それで母からしか電話が来なかったので、母の名前で登録してありました。
母が亡くなった今は父の電話なのです。
登録内容の変更をすれば良いだけなのですが心情的になんかね。
父と分かってガッカリした自分に父もガッカリでしょう。
これらも「テセウスの船」になるのでしょうか?
すみません、突然。
生前、母が100%握っていた携帯電話。
なので、母の携帯電話と認識している。
しかし、母が亡くなった事で父が100%握る事になる。
機種も番号も母の物なのに父が使う事によって父の電話になると言う事。
矛盾と言うのは考えさせられます。
忘れられない人からの電話、掛かってきたときは嬉しいけど、出るとガッカリしてしまう事がありますよ。
ガッカリしたら相手にも失礼ですよ。
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く