クローン病よ、良い子だから、ね

クローン病になっての心境や環境の変化、治療に関することを書いていきたいと考えてます

クローン病生活のトリセツ(重症時)

前回のあらすじ

クローン病生活のトリセツ(不調時)として不調時の注意事項を記事にした。

今回はクローン病生活のトリセツ(重症時)として重症時の注意事項を記事にすることを考えている。

 

まず、不調時と重症時の違いですけど、これははっきり言って、自分基準なので、これを読んで、「基準がちがうかな?」って人もいると思いますが、この記事の中では、自分の区分に合わせて頂けると助かります。

 

不調時:仕事に行けるレベル

重症時:仕事に行けない~入院レベル

 

3.重症時

  • ここのパターンはかなり危険な状態
  • まず、どうしたら良いのか分からなくなり、物事を冷静に適切な判断が出来ない
  • 会社に行けるか行けないかの判断が難しい。→休み過ぎて信用を完全に失っているので、休まない様にしたいが、こればかりはどうにもならない。
  • 病院に行きたいが、自宅から病院まで約60㎞あり、安全運転が出来るかどうか不安な状態の為、たいてい断念する。
  • 翌日、病院に行く。場合によっては夜に向かう事もある。→日中よりも夜の方が調子が良くなる為前乗りする(実際は一度しかしていないが)。
  • 症状としてはお祭り状態で、腹痛、関節痛、かゆみ、倦怠感、もうろうとするなどなど、なんだかわからない。説明も出来ない。
  • 症状はどれも辛い。
    けど、皆さんは何が一番辛いですか?
    腹痛ですか?関節痛ですか?トイレですか?
    痛みに関しては慣れるって言うのはおかしいけど、耐力が増してきてるのか何とかなるし、5分後か10分後かに休憩が入る。
    そのまま落ちつく時もあるし。
    多分、クローン病患者では無い人は耐えられないと思うけど、常に長期で痛み続けるとそれが普通になるんだよね。
    トイレならばトイレにこもりっぱなしで構わないしね。
  • 自分は断トツで「倦怠感」
    「倦怠感」これにはどうしても勝てない。
    簡単に書くと、
    「だるくて動けないだけでなく、精神的ダメージもかなりある。」
    って感じになるか?
    でも、そんな単純な物では無い。
    だるくてだるくて、動けないし、どうしたら良いのか分からなくなるし、軽いパニックになる。
    気分は「もう良いよ。よく頑張ったよ。」と逃げたい気持ちが強くなる。
    以前にも書いたけど、倦怠感は「気の持ちよう」これに尽きると思っていたが、とんでもない。気持なんかでは気休めにもならない。
  • 次に辛いのは「吐き気・おう吐」かな。
    これもどうしたら良いのかわからない。
    だいたい、一度戻して、もう出る物が無く、胃液も無い状態。
    なのに吐き気は治まらない。
    出るのは涙と鼻水。
    もう、なんだかわからない状態。
  • この頃になると、自分は何に苦しめられているのか分からなくなる。
    クローン病?合併症?薬の副作用?
    どれを排除したらこの症状は治まるの?
    未だに答えは見つけられていない。
  • ところで、倦怠感の原因って何なの?誰か知っている人います?
  • この状態で病院に行くとCRPは1.5はあるね。
    そのまま入院と言う感じになる。

 

 3.1対処(食事等も含む)

  • 会社を休む。行ったところで仕事にならないし、もし、仮に倒れたらみんなに迷惑が掛かる。
    実際、気を失った事がある。
    多分、貧血だと思う。栄養失調の可能性もあるけど。
  • 病院に行くかどうするか判断する。予約無しの再診受付は11時までなので、遅くとも9時には結論を出す。
  • 病院に行くと決めた時
    この時、入院セットは持って行く。
    実は、常に車に用意してある。
  • 病院に行かないと決めた時
    絶飲絶食をする。(薬は飲む)
    緊急入院した事がある人ならわかると思うが、入院してもまず、治療は無い。
    せいぜい、検査を優先にしてくれるかどうかの話。それから方針が決まる。
    それまでは点滴で栄養を補給し、絶飲絶食又は絶食。
    と言う事は「家でも出来るよね?」
    入院だと自由が無いからね。
    それだったら、家でおとなしくしていた方が、良いかね。
    ただ、体験した事ない症状だぞ?と思ったら、迷わずに病院に行きましょう。
    で、なんでもなければラッキーと思えば良い。
  • 実際、高熱が出て、いつもと違うぞ?と思ったら、CRPが25.0。熱は39.6℃。
    これは尋常じゃない。
    クローン病では無く、「肺炎」でした。ほっといたら、命が危ないよね?(これは価値観になってしまい、異論反論があると思うけど)そのまま逝ってしまうならまだしも、後遺症なんか言ったら目も当てられない。と、自分は考える。
  • 人と最低限の接触しかしない。これは通信も含めて。このパターンは精神的ににもかなり、危険な状態になる事が多いので、ちょっとした一言に傷つく。元気な時はなんとも思わない一言がズシッてくる。
  • エレンタールも止めた方が良いですよ。出来たら、3日3晩絶食するとだいぶ回復に向かう。3日目になると栄養失調になるけどね。

 

3.2まとめ

  • 会社を休んで、身体を休ませる。
  • 絶新絶食をして、腸を休ませる。
    エレンタールも飲まない。
    期間は3日3晩は実施した方が良い。
  • 未体験な症状だったら迷わず病院へ行く。
  • 回復することに力を注ぎ、他は極力しない。
  • 人との接触は最低限にする。(通信も含めて)
  • そして何より、気持ちを落ち着かせて、冷静な判断をする。
    決して、突発的な感情に任せてはいけない。

 

このパターンは、身体だけでなく精神状態も危険な状態に入るので、自分を守る事に注力する。

トリセツと言いながら、トリセツになっていない気もするけど、何はともあれ、身体と腸を休ませる。

これに尽きると思う。

 

今回はここまで。

 

次回クローン病生活のトリセツ(ステロイド投与時)・・・次回に続く。