クローン病患者の母が親だと思った時
前回のあらすじ
円満に生活を送るためにはどうしたら良いかと考えたのでその事について書いた。
今回は自分の母親が親だと感じた瞬間があったのでその事について書きたい。
母親も体調が悪くて先日まで入院していました。
入院中は酸素マスクをしているので会話がしづらいと言うことで電話を控えておりました。
退院直後も疲れているだろうと遠慮していたら先方から電話が来ました。
「おかえり、今日は疲れているだろうから明日電話しようと思った」と挨拶を済ませた。
母が「辛くて苦しくて生きてるのが嫌になったよ。 ニュースで無差別に殺人している人が来てくれれば良いのにとまで思ったよ。でも、家族みんなが応援してくれると思うと死ねなくて。ありがとうね。あなた達のお陰だよ。」と言っていました。
それを聞いた時、「あっ、この人は自分の母親だ」と思いました。
これ、まさに自分も何回も思った事なんです。
会社の人にも「いま、強盗が来ても抵抗せずにされるがままになるよ」と言った事があります。
治療についても「生きたいから治療をする訳ではない。苦しいから治療を受ける」と言っていました。
これも自分が思っていた事なんですよ。
これらの気持ちになったのは自分の方が先です。
でも、誰にも話した事は無いのです。
しかし、母親から自分の思っていた事を聞かされた。
これはこの母親から産まれてこの母親に育てられた証拠では無いでしょうか?
他人から「親子だね」と言われた事はあるけど自分では「そうかな?」とずっと思っていたのに、初めて「親子だ」と思いました。
意外な所に理解者がいました。
外だけでなく内にも目を向けると新たな発見があるかもよ?
次のテーマとタイトルは未定・・・次回に続く